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理想の条件と、現実の自分【前編】|年収2,000万円を超える男性は100人に約1人。玉の輿が起きにくい理由と、相手の側から見た自分

「結婚するなら、年収2,000万円以上の人がいい」「相手は、若くてかわいい人がいい」。理想の相手を思い描くのは、婚活を前に進める力になります。ただ、相手に条件を求める時、自分もまた、その相手から選ばれる側に立っています。前編では、国の統計と結婚相談所の公開データで「その条件の人は、実際にどれくらいいるのか」「玉の輿・逆玉の輿は、どれくらい起きているのか」を確かめ、相手の側から見た時に自分に問いかけたい5つのことをまとめます。男性にも女性にも、同じように当てはまる話です。

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この記事は前編です。理想と会った相手とのギャップを小さくする方法と、妥協ではなく今の自分に見合う相手を探す3つのステップは、後編:今の自分に見合う相手を探す3つのステップでまとめています。

この記事のまとめ

  • 年収2,000万円を超える人は、1年を通じて働いた民間の会社員などのうち、男性で1.1%、女性で0.2%(国税庁, 令和7年分)。男性でも100人に約1人
  • 30代で働く男性のうち、年収800万円以上の人の未婚率は17.3%で、8割以上はすでに結婚している(内閣府, 2023)。未婚の女性が相手に求める年収と、未婚の男性の実際の年収には、約200万円のずれがある
  • 結婚相談所で成婚した夫婦は、年齢と年収の近い人どうしが多い(IBJ結婚みらい研究所, 2026)
  • 結婚相手の条件として「重視する」人が最も多いのは、男女とも「人柄」(国立社会保障・人口問題研究所, 2021年)。身だしなみや会話など、今日から伸ばせるところがある
  • 年収1,000万円・2,000万円を超える人の割合(男女別、国の統計)
  • 玉の輿・逆玉の輿が起きにくい理由(求める年収と実際の年収のずれ、成婚データ)
  • 結婚相手の条件で、男女が最も重視しているもの
  • 相手の側に立って、自分に問いかけたい5つのこと

こんな気持ちになっていませんか

理想を持つこと自体は、悪いことではないです。どんな暮らしをしたいか、どんな人と一緒にいたいかを考えるのは、婚活の大切な準備です。ただ、条件に合う人がどれくらいいるのかを知らないまま探し続けると、うまくいかない理由が分からず、疲れてしまうことがあります。まずは、数字で現実を見てみましょう。

数字で見る:年収2,000万円を超える人は、男性でも100人に約1人

国税庁の「民間給与実態統計調査」(令和7年分)では、1年を通じて民間の事業所で働いた給与所得者は5,163万人で、平均給与は男性597万円、女性342万円でした。年収の階級で最も人数が多いのは、男性が「400万円超500万円以下」(16.6%)、女性が「200万円超300万円以下」(18.7%)です(国税庁, 2026)。

年収男性女性全体
1,000万円を超える人10.2%1.8%6.6%
2,000万円を超える人1.1%0.2%0.7%
平均給与597万円342万円487万円

(出典:国税庁「令和7年分 民間給与実態統計調査」第16表。割合は、表に載っている階級ごとの構成比を当サイトで足したものです)

年収2,000万円を超える男性は約32.5万人で、男性の給与所得者2,934万人のうちの1.1%です。この数字には、すでに結婚している人も、50代・60代の人も含まれています。同じ調査で、男性の平均給与が最も高い年代は55〜59歳(734万円)でした(国税庁, 2026)。会社員などの給与だけの統計なので、自営業の人の所得は入っていないです。

年収が高い人の割合 男性 1,000万円超 10.2% 2,000万円超 1.1% 女性 1,000万円超 1.8% 2,000万円超 0.2% 男性100人のうち 年収2,000万円超は 約1人
年収が高い人の割合(当サイト作成)。国税庁「令和7年分 民間給与実態統計調査」の、1年を通じて勤務した給与所得者の給与階級別の構成比を足したもの。既婚・未婚、すべての年代を含みます。

玉の輿・逆玉の輿が、都合よくは起きにくい理由

年収の高い人の多くは、すでに結婚している:内閣府の「年次経済財政報告」(2023年)が総務省の「就業構造基本調査」をもとに示したデータでは、30代で働く男性の未婚率は、年収300万円台で50.5%、500万円台で26.9%、800万円以上で17.3%でした(2022年、内閣府, 2023)。年収800万円以上の30代男性のうち、8割以上はすでに結婚していることになります。もともと少ない高収入の人のうち、未婚で、年齢が近く、婚活をしている人に出会える数は、さらに少なくなります。

求める年収と、実際の年収にずれがある:同じ報告では、未婚の20〜39歳が結婚相手に求める年収と、働いている未婚の異性の実際の年収を比べています(内閣府, 2023)。

相手の年収女性が求める未婚男性の実際男性が求める未婚女性の実際
400万円以上70.4%21.7%24.4%10.8%
600万円以上21.5%4.0%5.0%1.6%
800万円以上6.4%0.9%2.5%0.5%

(出典:内閣府「令和5年度 年次経済財政報告」第2-2-8図。求める年収は内閣府「少子化社会対策に関する意識調査」(2019年3月)で、「収入は関係ない」「わからない」と答えた人を除いた割合。実際の年収は総務省「平成29年就業構造基本調査」の、20〜39歳の働いている未婚者。割合は区分ごとの値を当サイトで足したものです)

内閣府は、女性の側では求める年収と実際の年収の山に200万円程度の開きがあると分析しています。男性の側でも、求める割合が実際の割合を上回っています。また、30代で年収500万円台・600万円台の未婚女性から見ると、自分より年収の高い区分の未婚男性は、女性の人数の0.9倍しかいないという分析もあります(内閣府, 2023)。

結婚相談所でも、年齢と年収の近い人どうしの結婚が多い:IBJが公開した2025年の成婚データでは、成婚した9,394組の夫婦の平均年齢差は2.77歳で、男性が10歳以上年上の成婚は4.6%でした。その男性たちの平均年収は1,170万円です。成婚した男性9,569人の年収で多いのは500万円台(20.4%)と600万円台(18.2%)で、成婚した夫婦の81.8%は、二人合わせた世帯年収が1,000万円以上でした(IBJ結婚みらい研究所, 2026。IBJの会員のデータで、日本全体を示すものではないです)。IBJはこの傾向を、年齢などが近い人どうしの「同類婚」が広がっていると説明しています。一人の高い年収に頼るより、二人で家計をつくる夫婦が多数派です。

厳しい数字が続いて、驚かれたかもしれません。けれど、これはあなたの価値が低いという話ではないです。「玉の輿」も「逆玉の輿」も、誰にでも都合よく起きるものではないと知っておけば、どこに力を使えばいいかが見えてきます。この先は、そのための話です。

相手の側から見ると:最も多く重視されているのは「人柄」

国立社会保障・人口問題研究所の「第16回出生動向基本調査」(2021年)では、いずれ結婚するつもりの18〜34歳の未婚者に、結婚相手を決める時に8つの項目をどの程度重視するかを聞いています。「重視する」と答えた人の割合は次のとおりです(国立社会保障・人口問題研究所, 2021)。

項目男性が相手の女性に女性が相手の男性に
人柄77.0%88.2%
家事・育児の能力や姿勢42.1%70.2%
仕事への理解と協力42.0%55.9%
経済力4.7%36.3%
容姿24.6%18.8%

「考慮する」まで含めると、女性の91.6%が相手の経済力を、男女とも81.2%が相手の容姿を気にかけていて、どちらも見られていないわけではないです。それでも「重視する」が最も多いのは男女とも「人柄」です。結婚相手に求められているものの多くは、生まれつきの条件ではなく、毎日の振る舞いで育てられるものです。

相手の条件で「重視する」 女性が相手の男性に 人柄88.2% 家事・育児70.2% 経済力36.3% 容姿18.8% 男性が相手の女性に 人柄77.0% 家事・育児42.1% 容姿24.6% 経済力4.7%
結婚相手の条件として「重視する」と答えた割合(当サイト作成)。国立社会保障・人口問題研究所「第16回出生動向基本調査」(2021年)の図表3-2-1のデータから一部の項目を抜き出したもの。対象は、いずれ結婚するつもりの18〜34歳の未婚者です。

相手の側に立って、5つの問いかけ:もし年収2,000万円の人と出会えたら、その人のもとには、同じように「年収の高い人がいい」と考える人から、たくさんの申し込みが届いているかもしれません。「若くてかわいい人がいい」と考える男性も同じで、若い相手から見て「この人と暮らしたい」と思える自分かが問われます。責めるためではなく、伸ばせるところを見つけるために、次の5つを自分に問いかけてみましょう。

見られやすい点自分への問いかけ
身だしなみ相手と同じ場に並んだ時、清潔で、場に合った服装と髪型で会えているか
会話自分の話ばかりでなく、相手の話を聞いて、質問を返せているか
金銭感覚相手のお金を当てにせず、自分の収入と支出を説明できるか
相手への敬意お店の人への態度、約束の時間、お礼の言葉を大切にしているか
自立料理・掃除・洗濯など、自分の暮らしを自分で回せているか

表は当サイトがまとめた問いかけの例です。どれも、年収や年齢と違って、今日から少しずつ変えられます。身だしなみは清潔感を8つの手入れに分解する、会話は会話のキャッチボールのコツで解説しています。

自分の条件が現実と合っているかを、第三者の意見を聞きながら確かめたい人は、結婚相談所の資料を比べてみるのも一つの方法です。年収や独身であることを証明する書類の提出を求めるところが多く、条件の決め方を担当者に相談できます。

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数字を知ることは、あきらめる合図ではなく、探し方を変える合図です。

思い描いていた相手が、思っていたより少ないと知るのは、少しこたえるものです。それでも、ここまで読んだあなたは、相手の側から自分を見るという、もう一つの目を手に入れています。人柄や身だしなみ、相手への気づかいは、生まれ持った条件と違って、今日から育てていけます。理想を捨てる必要はないです。理想へ向かう道を、ここから一緒に描き直していきましょう。

今日からできる小さな一歩

  1. 今、相手に求めている条件を、思いつくだけ紙に書き出す
  2. 上の5つの問いかけのうち、今日から変えられそうなものに1つ印をつける
  3. 後編を読み、書き出した条件を「本当の願い」に言い換えてみる

同じ悩みの人向けの記事:清潔感を手入れに分解する/会話のキャッチボールのコツ/見た目に自信がない/あなたの状況から選ぶ

最終確認日:2026年10月3日

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