理想の条件と、現実の自分【後編】|妥協ではなく、今の自分に見合う相手を探す3つのステップ
「条件に合う人と会えても、なぜか次に進めない」「妥協して結婚したくはない」。後編では、理想が高いほど会った時のギャップが大きくなりやすい理由とその対策、妥協ではなく今の自分のキャリアや年収に見合った相手を探す3つのステップ、条件と現実をすり合わせやすい出会い方、今日からできる小さな一歩をまとめます。男性にも女性にも、同じように当てはまる話です。
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この記事は後編です。年収の高い人の割合や、玉の輿・逆玉の輿が起きにくい理由は、前編:数字で見る、条件と出会いの現実でまとめています。
この記事のまとめ
- 理想が高いほど、会った時に「思っていたのと違う」と感じやすい。1回目は合否でなく「もう一度話してみたいか」で決める
- 結婚相談所で成婚した人のお見合い数は男女とも11回(中央値)で、成婚しなかった人の約2.7倍(IBJ, 2026)
- 譲れない条件は3つまで。条件を「本当の願い」に言い換えると、出会える相手の幅が広がる
- 妥協しなくていい。今の自分の働き方や年収と、生活の感覚が近い相手を探すことが、結婚への近道になる
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- 理想と会った相手とのギャップが生まれる仕組みと、その対策
- 「今の自分に見合う相手」を探す3つのステップ
- 条件と現実をすり合わせやすい出会い方
- 今日からできる小さな一歩
理想が高いほど、会った時のギャップも大きくなりやすい
条件や写真、プロフィールの文章から相手を思い描くと、分からない部分を自分の理想で埋めてしまいがちです。その状態で会うと、話し方や服の好み、店の選び方といった小さな違いが目に入り、「思っていたのと違う」と感じて次に進めなくなることがあります。
アメリカの研究では、オンラインの出会いで初めてのデートに行く前の人と、行った後の人に相手への好感を10点満点で聞いたところ、デート前は平均7.08点、デート後は平均5.13点でした。相手について知ることが増えた一方で、「自分と似ている」という感覚も下がっていました(Norton ほか, 2007)。ただし、この研究の実験室での部分を、2025年に800人規模で確かめ直した研究では、「知るほど好感が下がる」という結果はほとんど再現されなかったので、「誰でも会うとがっかりする」とまでは言えないです(Horsham ほか, 2025)。期待をふくらませすぎると、会った後の落差を感じやすくなる、という程度に受け止めておきましょう。
結婚相談所のデータでも、相手へのハードルの高さが表れていると考えられる数字があります。IBJの2023年の成婚データでは、お見合いから交際に進んだ割合は、成婚した人が男性45%・女性40%だったのに対し、成婚せずに退会した人は男性33%・女性25%でした。IBJは、相手へのハードルの高さも一因と考えられるとしています(IBJ, 2024)。2025年のデータでは、成婚した人のお見合い数は男女とも11回(中央値)で、成婚しなかった人の約2.7倍でした(IBJ, 2026)。1回会っただけで決めず、何人かと会ってみることが、結婚した人の共通点です。
そして、同じことは相手の側にも起きています。あなたも、相手が思い描いた理想と比べられています。お互いに理想と比べ合うほど、二人とも「何か違う」で終わりやすくなります。ギャップを小さくするために、次のことを試してみましょう。
- 譲れない条件は3つまでにする。残りは会ってから考える
- 会う前に期待を上げすぎない。プロフィールや写真は、その人のほんの一部だと考える
- 1回目は合否で決めない。「もう一度話してみたいか」だけで判断する
- 違いが見えたら、「嫌いな点」ではなく「話し合えば分かる点」かどうかを考える
1回目に緊張して本来の良さが出ないのは、自分も相手も同じです。会った時の印象の整え方は第一印象と笑顔の練習、話題の選び方は人見知りでもできる会話の練習で解説しています。
妥協ではなく、「今の自分に見合う相手」を探す
理想をあきらめて、誰でもいいから妥協しましょう、と言うつもりはないです。おすすめしたいのは、今のあなたのキャリアや年収、働き方に見合った相手を探すことです。ここで言う「見合った相手」は、ランクが下の相手という意味ではないです。お金の使い方や休日の過ごし方といった生活の感覚と、大事にしたい価値観が近く、一緒に暮らしを作っていける相手のことです。そういう相手とは話が合いやすく、結婚した後の暮らしも思い描きやすくなります。次の3つのステップで、条件を書き直してみましょう。
- 自分の年収と働き方を書き出す(手取りの月収、休日の曜日、残業の多さ、転勤の有無、家事にかけられる時間)
- 相手への条件を「生活の感覚が近い人」の言葉に直し、「譲れないもの」を3つまで選ぶ。残りは「あったら嬉しいもの」にする
- その条件の人と出会える場を選び、1か月の目標(申し込み数・会う人数)を決める
| 今の条件(例) | 本当の願い | 書き直した条件(例) |
|---|---|---|
| 年収2,000万円以上 | お金の不安なく暮らしたい | 二人の収入で家計を考えられ、お金の使い方の感覚が近い人 |
| 10歳以上年下 | 子どもを持ちたい、元気に過ごしたい | 子どもについての考えと、休日の過ごし方が合う人 |
| 見た目が好み | 一緒にいて心地よくいたい | 清潔感があり、話していて落ち着ける人 |
表は当サイトの例です。理由まで掘り下げると、「年収2,000万円」や「10歳年下」そのものではなく、その先にある「安心して暮らしたい」「子どもを持ちたい」が本当の願いだと気づくことがあります。本当の願いをかなえられる相手の幅は、条件の数字よりずっと広いです。条件の優先順位で迷う人は女性の出会いがない理由(内的要因編)と男性の出会いがない理由(内的要因編)、年齢が気になる人は40代・50代から始める婚活も参考にしてみましょう。
年収や資産の高さを強調し、会う前から投資や副業、お金の話をしてくる相手には注意しましょう。条件の良さに気持ちが動いている時ほど、だまされやすくなります。詐欺を疑ったら、「#9110」(警察相談専用電話)か「188」(消費者ホットライン)に相談しましょう。
この状況に合う出会い方
| 方法 | 条件と現実をすり合わせたい人にとってのメリット | 注意点 |
|---|---|---|
| 結婚相談所 | 年収や独身であることを証明する書類の提出を求めるところが多い。条件の決め方や、お見合いの結果について担当者に相談できる | 費用がかかる。書類の種類やサポートの内容は相談所によって違う |
| マッチングアプリ | 条件を変えて検索し、どれくらいの人がいるかを自分で確かめやすい | 年収などは自己申告のことが多い。証明の仕組みはアプリごとに違う |
| 婚活パーティー | 条件だけでなく、会って話した印象で相手を知れる | 年収や年齢の条件がついた会は、参加者の希望も高くなりやすい |
表は当サイトがまとめた目安です。自分の条件が現実と合っているか、第三者の意見を聞きながら進めたい人には、担当者がいる結婚相談所が合いやすいです。費用や仕組みの違いは結婚相談所とマッチングアプリの違いで解説しています。
マッチングアプリは18歳未満の方は利用できません(出会い系サイト規制法)。
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結婚相談所を2〜3社、同じ物差しで比べたい方へ
年代や住んでいる地域などから結婚相談所が選ばれ、料金やサポートが載った資料を無料でまとめて取り寄せられるサービスです(運営:株式会社じげん。公式サイト、2026年10月3日確認)。
申し込みには名前・住所・電話番号の入力が必要です。資料の到着確認の電話が来る場合があると公式サイトで案内されています。キャンペーンの条件は申し込み画面で確かめましょう。
背伸びした理想より、肩を並べて歩ける人を探しましょう。
夢は、下ろさなくていいです。ただ、結婚は、どちらかがどちらかを持ち上げる関係より、同じ目線で暮らしを作っていく関係の方が、長く続けやすいものです。数字は、あなたの価値を決めるものではなく、どこから歩き出せばいいかを教えてくれる地図です。今の自分の働き方や暮らしを大切にしてくれる人は、思っているより近くにいるかもしれません。条件の表ではなく、隣を歩く人の顔を思い浮かべながら、一歩を踏み出しましょう。
今日からできる小さな一歩
- 自分の手取りの月収と、休日・残業・家事にかけられる時間を、紙に書き出す
- 相手に求める条件を「本当の願い」に言い換え、「譲れないもの」を3つまでに絞る
- 次に会う人とは、合否ではなく「もう一度話してみたいか」だけを考えて会う(まだ会う予定がなければ、結婚相談所の資料を取り寄せるか、アプリで条件を少し広げて検索してみる)
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同じ悩みの人向けの記事:前編:数字で見る、条件と出会いの現実/清潔感を手入れに分解する/第一印象と笑顔の練習/会話のキャッチボールのコツ/見た目に自信がない/あなたの状況から選ぶ
最終確認日:2026年10月3日
参考にした資料
- IBJ「約2万人の婚活ビッグデータを分析した『2025年 IBJ 成婚白書』公開」(お見合い11回・成婚しなかった人の約2.7倍)
- IBJ「成婚白書」(2023年の成婚退会者13,516名のデータ、2024年4月公開、PDF)
- Norton, M. I., Frost, J. H., & Ariely, D. (2007). Less is more: The lure of ambiguity, or why familiarity breeds contempt. Journal of Personality and Social Psychology, 92(1), 97–105(DOI)
- Horsham, Z., et al. (2025). Does learning more about others impact liking them? Replication and extension Registered Report of Norton et al.’s (2007) lure of ambiguity. Royal Society Open Science, 12, 250441(DOI)